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小説書いたから見てRPGツクールは関係ないよ

1 :雨水梨:2020/10/05(月) 10:54:42.107 ID:2r5ZdFhsM.net
小説書いたから見てRPGツクールは関係ないよ

とりあえずWikiにあるゲームをプレイ。過去の祭り作品も オススメ
制作意欲が沸いたら体験版へ
体験版でも製品版とほぼ変わらない仕様wwうはwwおkwwww

【前スレ】
ありふれたRPGツクールで世界最強
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1564234986/

【お祭り情報】
VIPRPG 2019夏の陣
ttps://sites.google.com/view/viprpg2019summer/Home

VIPRPG 2019 GW祭
ttp://viprpg2019gw.xxxxxxxx.jp/

【RTP(ゲームを遊ぶのに必要)】
日本語版   ttp://tkool.jp/support/download/index
海外版     ttp://www.rpgmakerweb.com/download/additional/run-time-packages

【うpろだ(RPG_RT.exeは抜けよ)】
メインろだ   ttp://viprpg3tmp.starfree.jp/main/upload.php
リレー用    ttp://viprpg.nm.land.to/upload/upload.html

※1時間レスが無いorスレ立て15分以内に8レス無いとスレが落ちるので注意

2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 10:55:56.962 ID:2r5ZdFhsM.net
普段の何気ない風景。
午後4時を過ぎ、通学路にたくさんの高校生や中学生が歩いていて、各自の帰路についている。

それから更に時間が過ぎ、夕日もそろそろ沈みかけようという時間帯に一人の少年が歩いていた。
彼の名は「影野 霧人(かげの きりと)」。高校2年生だ。

17歳なので少年というべきか青年というべきか微妙な年頃である。

彼は少しうつむきながら歩いていた。
理由は、あまりに日常が暇すぎて面白くないと感じていたからだ。

毎日のように登校し、毎日のようにクラスメイトと勉学に励み、いつものように帰宅し、家族とふれあい、プライベートな時間をすごしつつ1日を終える。

一般的な家庭なら誰にでもある1日の流れである。
そんな生活に飽きていたのだ。

***********

「ん〜・・・・・・暇だなぁ。何か面白いことはないかなぁ。」
僕は夕暮れの通学路をひとり寂しく歩きながら呟いた。

辺りを見回すと、公園で遊んでいる小さな子ども達や、買い物帰りで井戸端会議をしている奥さん達、それに僕のほかにも下校時刻よりも遅く帰る生徒もいた。

「もし他の誰かになれたり、自分の生活環境が変わったら面白いだろうなぁ。」
と心に思ったことを素直に呟いたそのとき、

『・・・こっちに・・・・・・来い・・・。』

「!?」

誰かの声がした。いや、これは声ではなく、僕の脳内に直接話しかけているのだ。

どこからこの声が伝わってくるのか辺りを見回したとき、細い道の奥に小さな鳥居を見つけた。
神社があるのだろう。

「・・・こんなところに神社があったんだ・・・・・・。」

もう日が沈みかけた時間帯のこの神社は、木々に囲まれていて、その空間も狭かったので更に暗かった。

目の前には、社と賽銭箱。

『・・・こっちに来い。」

やはりここから声がする。

「君は・・・だれなんだい?」

僕が尋ねるとその声は、

『おレっちはこの神社に住んでいる精霊さ。お前らで言えばまあ神様だな。』

意外とノリが軽かった。

「で、僕に何の用だい?」

3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 10:56:54.313 ID:2r5ZdFhsM.net
『お前の言葉を聞いてな。その願い、かなえてやるよ。』

「えっ?」

突然叶えてやる、なんて言われたので、しばらく呆然としていた。

『とりあえず、そこの賽銭箱に適当な金額の金を入れて願いをこめろ。』

「あ、ああ・・・・・・。」

僕はいわれるがままに財布から適当に小銭を何百円か取り出して賽銭箱に入れた。
そして鈴を鳴らしながら、

「僕に、違った生活を過ごせるきっかけをください。」

そう願うと、頭にコツンッと何かがぶつかった。
拾い上げると、それは不思議な色に輝いた、ビー玉のようなものだった。

『それを額にくっつけてみろ。』

「額に?」

僕は精霊に言われたとおり、その玉を額にくっつけた。

するとどうだろう、ビー玉はどんどんと僕の額にのめり込んでいく。

「うわっ!?」

驚いている間に、ビー玉は完全に僕の額の中に消えた。
それとほぼ同時に、脳内に急に情報が流れ始めた。

「な、なんだ!? 脳内に勝手に映像とかが流れて・・・・・・。」

『それが今お前に授けた能力だ。』

「・・・・・・。」

それから数秒後、僕が授かった能力について理解した。

「ぼ、僕にこんな能力が備わったのか・・・?」

『最近だーれも来ないから暇してたんだ。お前がその力を使うのか、楽しませてもらうよ。』

そういうと、精霊の声はとたんに聞こえなくなってしまった。

「・・・・・・夢じゃない・・・よな・・・・・・。」

急に起きた出来事だったので、僕は本当に能力を得たのか半信半疑だった。

4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 10:57:36.510 ID:2r5ZdFhsM.net
それから僕は学校の最寄り駅から帰りの電車に乗った。
もう日は沈み夜になっていたので、電車の中は会社帰りのサラリーマンが多い。
中には、座席で寝てしまっている人もいる。

そんな中、僕はさっきの出来事について、まだ信じられないでいた。

「(僕には本当にあのようなことが出来る力が備わったのかな・・・・・・。)」

そう考えていた僕がふと視界に入ったのは、買い物帰りと思われる40代に見えるおばさんだった。

「(・・・・・・物は試し、まずはこの人で本当かどうか確かめてみるか。)」

そうして僕は、このおばさんを見ることに集中した。

するとどうだろう、おばさんの詳細情報が脳内に流れ込んでくるのだ。

「(本当だ。相手の情報が見れる・・・・・・。)」

読み込んだ情報によると、このおばさんは42歳のようだ。

「(・・・よし、ではさっそく力を使ってみるか。)」

すると僕は心の中でこう唱えた。

「(肉体年齢が10歳若返れ)」と。

すると、おばさんの顔から少しずつしわが消えていくのが見えた。身長はほぼ変わらないが、頭からは少し生えていた白髪がほとんどなくなって、顔立ちも少し若く見えた。

変化が終わった後、再びおばさんの情報を見ると、確かに肉体年齢は先ほどから10歳若返り「32歳」と読み取れた。

「(す、すごい。変化はわかりにくかったけど、確かにおばさんは若返ってる!)」

この力は本物だ、と確信を持ち始めた。

「(よし、おばさんにはその10年前の美貌をプレゼントするとして、次は・・・・・・。)」

次にターゲットにしたのは、座席で寝ている中年のサラリーマンだ。
小太りで股を開きながら小さめのいびきをかきながら完全に眠っている。

「(さて、今度の変化は先ほどのより大胆になるからちょっと細工をしよう。)」

そうしてターゲットをそのおじさんに絞ったときに、「僕以外の人間はこの変化を見てもそれが当たり前だと認識する」という設定を加えた。
これで、周りに騒がれることなくおじさんの変化を観察できるというわけだ。

「(・・・まだこの設定が本当に可能なのかわからないけど、とりあえずやってみるか。)」

おじさんは45歳だとわかった。
まずは、少しずつ年齢を若返らせていった。

5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 10:58:41.899 ID:2r5ZdFhsM.net
37歳くらいになると、まだバリバリのサラリーマンの印象が伺えるようになってきた。
34歳くらいになると、いかにも現役の若手サラリーマンだ。

しかし、若返らせていくごとに彼の体が細くなっていった。彼が今太っているのは、おそらく年を重ねるたびに、会社の付き合いの飲食などで太ってしまったからなのであろう。

28歳まで若返らせると、服はすっかりぶかぶかに。

ここで、「今の状態を社会に適応させる」設定を加えた。

その途端、ぶかぶかになっていたスーツは今の彼の体に適したびしっとしたスーツになり、いかにも新人サラリーマンという感じになった。
この設定のお陰で、彼の周りの環境が彼が28歳当時のものに変化したのだ。
すなわち、現実世界において彼は今28歳の若手サラリーマンだということになる。

「(おおすごい。ちゃんと社会年齢も合わせられるんだな。よし、ここからが本番だ。)」


次に僕が彼に与える変化は「性別」だ。

今の彼は見てのとおり「男性」である。これを「女性」に変換するのだ。

僕は「ターゲットの性別を女に変更」と念じた。

すると早速サラリーマンの体に変化が起きた。
短めに切られた髪は、結構なスピードで伸び始め、肩までかかった。
顔も髪形に合わせて少々丸みを持った感じになり、肌色も良くなった。
男性だったときの面影も残している。

胸の部分は乳首が押し上げられていき、すぐに目立った谷間を形成した。
ワイシャツを着ているので、突起の部分からワイシャツが伸びてしまっているのが良くわかる。

ウエストもほんの少しだけ細くなり、尻が少し大きくなった。

服のせいでわかりにくいが、確かに彼の体には女性の特徴が現れていた。

ここで再び、「今の彼を社会環境に適応する」と念じると、着ていたワイシャツはぐにょんと形を変えて、女性が切るタイプのものに変形した。上に着ているスーツも紺色から薄い灰色のものとなり、胸の部分は形成されたおっぱいがやや強調されるような感じになった。

ズボンも女性社員用のスカートに変わり、隠れて見えていなかった太腿が露になった。

この姿が、おそらく「彼が女性として28年前に生まれた場合の今の姿」なのだろう。
先ほどの小太りのおじさんとは思えないほどすらっとしていて大人びている。

「(ひゃあすごい!性別を変えただけでここまで違うのか。これはもっと試してみたいな。)」

僕は好奇心に駆られ、更に若返らせることにした。

どんどん若返らせていき、22歳頃になると少し幼さが現れた。
19歳になると、少しだけ身長が知人だ。

そして、今の「彼女」は僕と同じ17歳になった。
いかにも、同級生にいそうな一般的な女子生徒の面影になった。

「(さて、これで仕上げだ!)」

僕はまた「今の姿を社会環境に適応する」と心の中で唱えた。

6 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:00:27.169 ID:2r5ZdFhsM.net
すると、若返ったことによりサイズがあわなくなった服装が、どこかの高校の女子制服に変化した。
会社に持っていっていたかばんも学校の教材を入れるものに変化した。

これで「小太りの45歳のおじさん」は完全に「17歳のどこかの女子高校生」に変えられてしまったのだ。

正しくは「彼が女性として生まれてきて、今が誕生から17年たったときの姿」だが。

僕は力を使うのをやめ、彼女をターゲットからはずした。周りが気にしない設定も解除した。
社会環境が適応されているので周りの人々は「ここにははじめから17歳の女子高校生が座っていた」という情報に置き換わっている。

停車駅が近づいてきたとき、アナウンスに反応したのか彼女は目を覚ました。

そして何かおかしいと感じたのかその様なそぶりを見せた。

「!? な、何だこの格好は!?」

今日に大きな声で叫ぶ女子高校生に回りの注目は一気に集まる。

その視線を感じ取ったのか、彼女はとっさに口をふさぐ。

そして状況がわからないまま、彼女はとりあえず電車を降りていった。

実は社会環境は適応させたものの、彼女の記憶と精神と自覚年齢は「45歳のおじさん」の時のままなので、いまごろなぜ自分が女子高校生になってしまっているのかとあわてておどおどしているに違いない。

しかし、世界は「彼女は今17歳の女子高校生」という認識なので、彼女の家庭も、そしていくことになるであろう高校でも、彼女はちゃんと「17歳の女子高校生」として扱われるので生活上の心配はないだろう。





僕は電車を降りて、自宅まで歩いて帰っていた。

「確かにこの力は本物だ・・・・・・先ほどの実験で確証が掴めた・・・・・・」

「・・・次はいよいよ自分の周りの環境だな・・・!」

僕は何かを心の中で決めていた。

7 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:01:33.079 ID:2r5ZdFhsM.net
「ただいまー。」

霧人は自宅に帰ってきた。

「おかえりなさい。」

リビングのほうから彼の母が出迎える。

「お、おかえり母さん。」

霧人は挨拶をするとさっさと自分の部屋に駆け込んだ。

「・・・さーて、ついに僕の夢が叶うかもしれないぞ・・・・・・。」

彼の夢・・・それは「いつもと違う自分になってみたい」ということだった。
いつもと違う自分になれば、その後の生活にも変化があるに違いない。

「自分」だけど「自分」ではない。そういった生活を試してみたくなったのだった。

「・・・さて、荷物も置いたし、まずは学生証をもって・・・っと。」

霧人は学生服のまま、学生証を持って洗面所へと向かった。

*******

洗面所には、当たり前だが大きな鏡がある。
普段はこの鏡で自分を見ながら髪をとかしたり、しっかり歯が磨けているか確認するだろう。

だが、今彼がこの鏡の前に立ったのは、今から自分に先ほど得た力を使って変化をかけて、その変化を目の前で見るためである。

「・・・よし、心の準備は出来た。まだドキドキするけど・・・・・・。」

彼は1回深呼吸して、目を瞑りながら脳内で変化の対象を「自分」に合わせた。

そして、「性別を女に変換」と心で呟いた。

すると先ほどのサラリーマンのようにすぐさま変化が訪れた。
だが今回の変化は目で見るだけでなく、自分自身の体に変化が起こっているので、その様子を体感することにもなる。

「うっ・・・あっ・・・あっ・・・!」

声を出すたびに音程が高くなっていく。喉元が女性のものへと変化しているのだ。

「うっ・・・む、胸が苦しい・・・!」

胸の内側から何か押し上げるような力が働いたかと思うと、どんどん脂肪を蓄えていき、2つの丸いおっぱいを整形した。乳首の大きさも先ほどより大きくなっている。

「ほ、ほんとに胸が・・・あっ!」

今度は下半身に変化が起きた。男の象徴がどんどん内側に押し込められていき、キュッっと引き締まったかと思うとスースーする感じがした。

同時に肩に何かがかかったと思うとそれは彼の髪だった。肩にかかるほどに急激に髪が伸びたのだ。

更に顔の形も髪型などに合わせて女性的なものに変化する。
それでも男のときの面影は残っている。

ウエストは何故かあまり変化が起きなかったが、ズボンが少しきつくなったのを感じた。

「お、お尻が大きくなってるのかな・・・・・・」

8 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:02:19.851 ID:2r5ZdFhsM.net
そして、ようやく変化がストップした。
そこに立っていたのは、男子制服のシャツを着ているが、押し上げられたおっぱいにより胸の部分が外側からも伸びているシャツでわかる程になった「女子」の姿だった。

「わぁ・・・ほ、本当に女の子になっちゃった・・・・・・。」

もちろんこのままでは他の人に姿は見せられない。

なので霧人は「自分の今の姿を社会に適応する」と念じた。

すると今度は着ているシャツが女子生徒用のものに変化し、履いている学生ズボンは制服のスカートに変化した。

「んっ・・・!なんか胸が締め付けられているような・・・それに下半身も・・・・・・締め付けられている中で感じるこの感覚は・・・・・・?」

おそるおそるシャツの隙間を覗いてみると、先ほどまでシャツの下に着ていたTシャツがピンク色のブラジャーに変化していた。
おそらく下半身もトランクスが女性用のパンチィに変化し、その上にはスパッツが履かされているのだろうと感じた。

鏡の目の前に立つのは、まさしく霧人の学校の女子制服を着た「女子高校生」だった。しかしこれは紛れもなく先ほどまで男だった「霧人」だった。

「ふぅ・・・・・・これで僕は完全に女の子になったのか・・・・・・さて、さっき持ってきた学生証を見てみよう。」

学生証には、その生徒自身だと証明するために「証明写真」が貼られている。

もちろん、霧人の学生証には学年開始時に撮影した「男の」霧人の写真が貼られていた。
さきほどまでは。

「やっぱり・・・・・・。」

しかし、今学生証を見ると、そこに貼られている写真は今鏡に映っている「女子高校生」の写真だった。

「やっぱり、社会環境に適応させたことで「僕は初めから女の子として育ち、17年生きてきた」ことになってるんだな・・・・・・。」

先ほど彼が学生証を持ってきたのは、この事実を確認するためだった。

「・・・よし、最後の確認に行こう。」

彼は恐る恐る洗面所から出て、母のいるリビングへ向かった。

そしてそっとドアを開き・・・、

「か、母さん。」

と母を呼ぶと、

「ん?なあに霧人。」

女になってしまった彼を見ても何も驚く様子を見せない母。

「ぼ、いや私って、男の子と女の子、どっちに見える?」

と、普通に考えたらおかしな質問をした。

「やぁねぇ!女の子に決まってるじゃない!」

即答だった。

9 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:03:38.759 ID:2r5ZdFhsM.net
「は、ははは・・・そうだよね!私は女の子だよね!変なこと聞いてごめんね!」

彼はあわててリビングの戸を閉じた。


「ただいまー。」

霧人は自宅に帰ってきた。

「おかえりなさい。」

リビングのほうから彼の母が出迎える。

「お、おかえり母さん。」

霧人は挨拶をするとさっさと自分の部屋に駆け込んだ。

「・・・さーて、ついに僕の夢が叶うかもしれないぞ・・・・・・。」

彼の夢・・・それは「いつもと違う自分になってみたい」ということだった。
いつもと違う自分になれば、その後の生活にも変化があるに違いない。

「自分」だけど「自分」ではない。そういった生活を試してみたくなったのだった。

「・・・さて、荷物も置いたし、まずは学生証をもって・・・っと。」

霧人は学生服のまま、学生証を持って洗面所へと向かった。

*******

洗面所には、当たり前だが大きな鏡がある。
普段はこの鏡で自分を見ながら髪をとかしたり、しっかり歯が磨けているか確認するだろう。

だが、今彼がこの鏡の前に立ったのは、今から自分に先ほど得た力を使って変化をかけて、その変化を目の前で見るためである。

「・・・よし、心の準備は出来た。まだドキドキするけど・・・・・・。」

彼は1回深呼吸して、目を瞑りながら脳内で変化の対象を「自分」に合わせた。

そして、「性別を女に変換」と心で呟いた。

すると先ほどのサラリーマンのようにすぐさま変化が訪れた。
だが今回の変化は目で見るだけでなく、自分自身の体に変化が起こっているので、その様子を体感することにもなる。

「うっ・・・あっ・・・あっ・・・!」

声を出すたびに音程が高くなっていく。喉元が女性のものへと変化しているのだ。

「うっ・・・む、胸が苦しい・・・!」

胸の内側から何か押し上げるような力が働いたかと思うと、どんどん脂肪を蓄えていき、2つの丸いおっぱいを整形した。乳首の大きさも先ほどより大きくなっている。

「ほ、ほんとに胸が・・・あっ!」

今度は下半身に変化が起きた。男の象徴がどんどん内側に押し込められていき、キュッっと引き締まったかと思うとスースーする感じがした。

同時に肩に何かがかかったと思うとそれは彼の髪だった。肩にかかるほどに急激に髪が伸びたのだ。

更に顔の形も髪型などに合わせて女性的なものに変化する。
それでも男のときの面影は残っている。

10 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:05:18.729 ID:2r5ZdFhsM.net
ウエストは何故かあまり変化が起きなかったが、ズボンが少しきつくなったのを感じた。

「お、お尻が大きくなってるのかな・・・・・・」

そして、ようやく変化がストップした。
そこに立っていたのは、男子制服のシャツを着ているが、押し上げられたおっぱいにより胸の部分が外側からも伸びているシャツでわかる程になった「女子」の姿だった。

「わぁ・・・ほ、本当に女の子になっちゃった・・・・・・。」

もちろんこのままでは他の人に姿は見せられない。

なので霧人は「自分の今の姿を社会に適応する」と念じた。

すると今度は着ているシャツが女子生徒用のものに変化し、履いている学生ズボンは制服のスカートに変化した。

「んっ・・・!なんか胸が締め付けられているような・・・それに下半身も・・・・・・締め付けられている中で感じるこの感覚は・・・・・・?」

おそるおそるシャツの隙間を覗いてみると、先ほどまでシャツの下に着ていたTシャツがピンク色のブラジャーに変化していた。
おそらく下半身もトランクスが女性用のパンチィに変化し、その上にはスパッツが履かされているのだろうと感じた。

鏡の目の前に立つのは、まさしく霧人の学校の女子制服を着た「女子高校生」だった。しかしこれは紛れもなく先ほどまで男だった「霧人」だった。

「ふぅ・・・・・・これで僕は完全に女の子になったのか・・・・・・さて、さっき持ってきた学生証を見てみよう。」

学生証には、その生徒自身だと証明するために「証明写真」が貼られている。

もちろん、霧人の学生証には学年開始時に撮影した「男の」霧人の写真が貼られていた。
さきほどまでは。

「やっぱり・・・・・・。」

しかし、今学生証を見ると、そこに貼られている写真は今鏡に映っている「女子高校生」の写真だった。

「やっぱり、社会環境に適応させたことで「僕は初めから女の子として育ち、17年生きてきた」ことになってるんだな・・・・・・。」

先ほど彼が学生証を持ってきたのは、この事実を確認するためだった。

「・・・よし、最後の確認に行こう。」

彼は恐る恐る洗面所から出て、母のいるリビングへ向かった。

そしてそっとドアを開き・・・、

「か、母さん。」

と母を呼ぶと、

「ん?なあに霧人。」

11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 11:06:59.887 ID:jcMjSa/e0.net
冗長だし書き出しがダサすぎる

12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 11:07:40.189 ID:2r5ZdFhsM.net
女になってしまった彼を見ても何も驚く様子を見せない母。

「ぼ、いや私って、男の子と女の子、どっちに見える?」

と、普通に考えたらおかしな質問をした。

「やぁねぇ!女の子に決まってるじゃない!」

即答だった。

「は、ははは・・・そうだよね!私は女の子だよね!変なこと聞いてごめんね!」

彼はあわててリビングの戸を閉じた。


「すごい!やっぱり本当に僕は女の子になって、いや、初めか女だったことになってるんだ!」

再び洗面所に戻ってきた霧人は一人で喜んでいた。

「さ、さて、これで次の段階に進めるぞ・・・・・・。」

実は彼の計画にはまだ続きがあった。これを実行するには今までの流れを踏まえる必要があったのだ。

霧人は鏡に映る女の自分を見て首をかしげた。

「うーん、やっぱりスタイルはいまいちだなぁ・・・。」

実は霧人、男のときもあまりスタイルは良くなかった。
運動不足がちで体重は少々平均より重く、見た感じ腹も出ており、クラスの中でも陰気な存在のほうであった。

今の霧人は「性別を女に転換して初めから女だったことにした」だけなので、「生まれて男子と同じように17年間育ってきた状態」そのままなのだ。

「この力を使えばきっと、自分の体つきも変えられるはずだ!」

そう考えていた霧人は、早速行動に移す。

「まずは・・・顔をもっと可愛く!」

声に出しながらも頭の中で自分なりに可愛い顔を想像しながらつぶやいた。

そると、少々ぱっとしない顔が女の子として可愛いものへと変化していった。

「か、かわいい!クラスの可愛い子達のいいところを全部もらった感じだ!」

思惑が成功して、テンションがあがった霧人。

「次は、ウエストを細く!」

すると少々太り気味だった腹回りは見る見る痩せていき、体に似合った理想的なウエストになり、くびれがでてきた。

「ワオ!痩せた痩せた!」

「じゃあ次は、身長をもう少し長く!」

男の霧人は163cmくらいで、女体化したときに155cmほどに縮んだ。

13 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:08:54.405 ID:2r5ZdFhsM.net
その身長が「もう少し長く!」と念じた瞬間、少しずつ伸びていくのを感じた。
目線がどんどん高くなる。

身長は15cmほど伸びて、170cmくらいになった。

「おおっ、男のときより少し高い!じゃあ次は次は、もっと胸とお尻を大きく!」

念じると、再び胸と尻がむずむずしてきた。おっぱいは先ほど女体化したときより1回り大きくなり、お尻もどんどん膨らんだ。

「うわっ!でかい!でもちょっとよろめく・・・。」

普段男のときは何も感じなかったが、いざ胸に大きな塊が出現すると慣れていない分体がよろめくのだ。
お尻も大きくしてしまったのでバランスが取りづらい。

「このままじゃ歩きにくいな・・・よし、この身長とウエストにあわせて少しだけ脂肪を減らして!」

そう呟くと、アンバランスだった胸と尻は少しだけ小さくなり、見た感じではあまり変化がないように見えたが、骨格がその2つを支えるのにバランスのいいものに少し形を変えたのだ。

「ちょっとこうなると顔が幼すぎるかな・・・スタイルに合わせてもう少し大人びたものに変えよう!」

すると先ほど可愛らしく変化させた顔が、その可愛さのまま成長させたように大人びたものに変化した。

「おおっ!これはすごい!」

目の前に写っているのは、先ほどの平凡な女子高校生ではなく、大きな胸と尻、それに似合う身長とウエスト、顔を持った抜群のスタイルの女性へと変身していた。

「ううっ・・・ここまで変えたのはいいけど、全体的に大きくなったから制服やブラジャーがきつい・・・。」

そこで再び「自分の今の状態を社会に適応」した。すると制服は身長に合わせて大きいサイズのものへと変化し、胸を覆うブラジャーもそれに似合った大きいサイズに、履いているパンティも大きなお尻に合わせたサイズに、またスカートに関しては、タテのサイズは伸びたが、ウエストがかなり細くなったのでその分小さくなった。

「ふぅ・・・これでもう男の霧人の面影はまったくなくなったな・・・あとはこれが社会的に認知されているか・・・・・・。」

そして再びリビングへ行き、母親を訪ねた。

「母さん、ぼく・・・私ってもともとこんな感じだったよね?」

と、ちょっと気取ったポーズをして母親に尋ねた。

「あたりまえじゃない!でもあんまり私の面影が残ってないのよね・・・どうしてそんなにきれいになっちゃったのかしらね。」

その言葉を聴いて霧人の気分は最高潮になった。

「うわーい!本当に僕はこんなにきれいな女の子になったんだ!」

自分の部屋の鏡を確認して自分自身にうっとりしていた。

「・・・・・・そういえば、」

霧人は周りを見回してみた。

残った制服をかけていた場所を見ると、しっかり女子用の制服になっていて、自分の部屋は、元のより何故か女子っぽい雰囲気をかもし出していた。やはり、環境を適応させたことで、「17年間女として育ってきた場合」の部屋に変換されたのであろう。

「でも自分の身の回りのものはしっかり残っているな・・・よかった。」

そして、やらないといけないことを思い出した。

「そうだ、お風呂に入らなきゃ。」

14 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:10:07.565 ID:2r5ZdFhsM.net
「・・・・・・。」

「・・・お風呂・・・か・・・・・・。」

風呂に入ろうと思った霧人だったが、今になって自分はスタイルの良い女性になっていることを思い出した。

「・・・・・・じ、自分の体なんだし、いいよね。」

と、自己暗示をかけて、再び洗面台に向かおうとする。

「そうだ、着替えやパジャマを持っていかないと。」

霧人は服がしまってある引き出しを引いた。

「うわっ!?」

そこにあったのは、昨日まで着ていた大きいサイズの男性用のシャツではなく、今の霧人のスタイルに似合う、シャープで美しい感じが漂う服がぎっしりと入っていた。
下着も昨日までは入っていなかったブラジャーとパンティが新たに加わっていた。

「こ、これじゃあなんか他のうちの人の下着を覗いてるみたいだ・・・・・・。」

霧人はまた戸惑ってしまったが、これは今の自分のものなんだと言い聞かせて、適当に下着を選び、パジャマをとって浴場へ向かった。


「ん・・・・・・んん・・・。」

「ブ、ブラジャーってどうやってはずすんだ・・・?」

当然17年間男として育ってきた霧人はブラジャーのはずし方を知らない。風呂に入る前から悪戦苦闘していた。

そして何とかはずすと、先ほど自分で生成した大き目の胸が視界に飛び込んできた。

「うわぁ・・・・・・自分でこうしたとはいえ、やっぱ大きいな・・・・・・。」

そんなことを思いつつ、下のも脱いで浴場に入った。

「うわっ!」

浴場に入った途端正面の鏡に映し出された一糸纏わぬ裸体。
それは今の霧人の姿なのだ。

しかし、

「こ、こんな美しい体をした女性が今の僕・・・・・・なのか・・・?」

驚きながらも、その美貌にうとれてしまった。

「・・・おっといけない。さっさとお湯につからないと風邪をひく。」

そうして浴槽のお湯をかぶった。

「ひゃっ!」

びっくりしていきなり声を上げた。

15 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:11:23.001 ID:2r5ZdFhsM.net
「お、お湯をかけただけでこんな・・・・・・女性の肌ってこんなに敏感なのか。」

いきなりの温度変化に過敏に反応してしまった霧人の体。

しかしいまので慣れたのか、浴槽には自然に浸かれた。

「ふぅ〜・・・・・・何か肌が敏感になっている分いつもより癒される感じがするぅ〜。」

浴場に響く美しい声。まさに疲れが癒されて出てきた癒しの声である。

「さて、そろそろ頭とか洗うか。」

浴槽から出て、椅子に座りながらシャワーで体を洗い流す。

「うっ・・・やっぱり胸は肌よりも敏感なのか・・・!」

シャワーのしぶきが胸の塊に当たるたびにびくびくしてしまっていた。
まだ慣れていない分、反応も大きい。

「う〜・・・髪が長すぎてなかなか洗い終わらない・・・・・・。」

男のときはそんなに長くなかった髪だったのですぐに洗い終わっていたが、女性のものともなるとかなり長いので、洗い終わるまでにいつもの4倍の時間を要した。

「うっ・・・あっ・・・し、刺激が・・・っ!」

スポンジで自分の体をこするが、肌が敏感な分いちいちビクビクしてなかなか進まない。
特により敏感だった胸を洗うのには一苦労だった。

「・・・でも・・・この感覚気持ちいい・・・・・・。」

伝わってくる感覚は次第に快感へと変わり、表情がとろけてきた。

ようやく洗い終わったので再びシャワーでらい流し、もう1度浴槽に浸かって、満足した気持ちで風呂から上がった。

普段霧人は長くても15分で入浴を終わらせていたが、今日に至ってはいろいろあって80分も出てくることはなかった。

「うわぁ〜・・・もうこんな時間か・・・!」

帰ってきてから自分の体の変化を楽しんでいた時間や、長い入浴時間のお陰で、時計は22時を指していた。

「普段だったらまだ20時くらいの感覚なんだけどなぁ・・・。」

そう思いながらもふかふかのベッドに横たわって寝る体制に入っていた。

「う〜ん、やっぱり胸が大きくて寝っ転がっても正面が良く見えないな・・・・・・。」

そのまま布団をかぶったが、ここでも大きな胸のせいで敷布団がいつもよりも高い山を形成している。

「はぁ〜・・・・・・帰ってきてからいろいろドキドキしたこともあったけど、すごい楽しかったなぁ・・・・・・明日はこの状態で学校に行ってみよっと!どんな感じに扱われるのかな〜♪」

大人びながらも可愛らしい声で独り言を呟く霧人。

霧人はパジャマを脱ぎ、適当に引き出しから今ある服をたくさん取り出した。

「はぇ〜・・・・・・こんなにたくさんあるのか・・・・・・。」

私服として着る服がたくさん出てきた。ズボンもあればスカートもある。

16 :雨水梨:2020/10/05(月) 11:12:37.790 ID:2r5ZdFhsM.net
「えーと、じゃあこれからはじめようかな・・・・・・。」

そう言って適当に1つの服を手に取り、着てみて、それに似合ったズボンを履いた。

「うわ・・・・・・かわいい・・・・・・。」

鏡に写っているのは、ファッション雑誌に出てきそうな可愛くもその美しいボディを持ち、オシャレな服を着飾った女子高生だった。

「・・・もしかして僕ってオシャレの才能あるのかな?」

そう思ってどんどん着替えてはそのたびに鏡に自分を映してはその美しさや可愛さにうっとりしていた。
そう、霧人がやろうと思ったことは、「ひとりファッションショー」である。

「女子って、こんな感じでいつも着る服を選んでるのかな・・・。」

「そうだ!」

また何かを思いついたかと思うと、デジタルカメラを持ってきた。

「これを机にセットして・・・・・・ピース!」

カシャッ

「おお!よく撮れてる!こうなったらたくさんの写真を撮るぞ!」

霧人は自分のファッションショーの様子をカメラに残しておくことにしたのだ。

「・・・たぶんまた自分の環境を変えてしまったらこの写真も変化してしまうかもしれないけど、残しておくに越したことはないよね。」

そんな感じで着替えては写真を撮る、ということを繰り返していたら、あっという間に空が明るくなり、朝が訪れてしまった。

「霧人!朝ごはんできたわよ!

「あっ、はーい! ・・・ちぇ、もうちょっと遊んでいたかったのに・・・・・・。」

文句を言いつつも、今の霧人の表情はとても嬉しそうだった。その上今の彼・・・いや「彼女」は、とても可愛らしく美しい顔なので更にきれいな笑顔に見える。

霧人はすぐに服を片付け、制服に着替え、朝ごはんを食べて、学校に行く支度をした。

「さあ、いったいどんな日常が待っているのかな?」

期待に胸を膨らませ、霧人は学校へ向かうのだった。

17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 11:13:34.904 ID:2r5ZdFhsM.net
ここまでで2話です。
全30話あります。
続きはあとで投下します。

18 :雨水梨:2020/10/05(月) 12:11:38.516 ID:2r5ZdFhsM.net
翌朝、僕はいつものように駅から電車に乗り、学校へ向かった。
ただ、駅に着くまでにも、この電車に乗っているときでも、昨日と明らかに違うものがある。
それは何だろうと少し考えて気がついた。

「周りからの目線」だ。

昨日までの僕は、何の変哲もない、何十、何百、何千といる高校生のうちの1人でしかなかった。誰からも、わざわざ目に留めるような存在ではない。

高校生であること自体は、昨日と変わりない。

だが、今の僕は自分の力でスタイルを抜群に良くした女子高校生なのだ。

制服こそ、体に似合っている大きさに設定されているので、どこかが少々露出しているわけではない。

しかし、そんな普通の制服姿であってもその身体の美しさが周りの目をひきつけているのだ。

もちろん全ての人が、というわけではないが、明らかに昨日までは感じなかったものだ。

駅まで歩いている最中は、すれ違う人が突然ぽかーんとした表情になり、すれ違った瞬間こちらを振り向き見続けていたりした。

今電車の中では、反対側の扉の傍にに立っている人や、座席に座っている一部の人からもこちらに視線を向けているのがわかる。

何とか僕は普通に立ち続けていたが、内心は初めての感覚にすごくドキドキしていた。




学校の最寄り駅に着き、僕は恥ずかしさからか自分でも気づかぬうちにすぐに電車を降りていた。
もちろん、また学校に行くまでにもたくさんの視線を集めている。

今度はその視線の中に、僕の学校の生徒のものもあった。

「みんなどんな気持ちで僕を見ているんだ・・・・・・。」

そう考えながらも学校へと足を運ぶが、坂道に差し掛かったときにあることに気がついた。

胸についている2つの重りが重くて肩が痛むのだ。

上り坂のせいで余計に銃身がそちらへ傾くので支えながら前へ歩いていくのも昨日よりもきつくなっていた。

19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 12:45:22.866 ID:96MHo5VB0.net
なにこれ

20 :雨水梨:2020/10/05(月) 12:55:04.157 ID:2r5ZdFhsM.net
学校の最寄り駅に着き、僕は恥ずかしさからか自分でも気づかぬうちにすぐに電車を降りていた。
もちろん、また学校に行くまでにもたくさんの視線を集めている。

今度はその視線の中に、僕の学校の生徒のものもあった。

「みんなどんな気持ちで僕を見ているんだ・・・・・・。」

そう考えながらも学校へと足を運ぶが、坂道に差し掛かったときにあることに気がついた。

胸についている2つの重りが重くて肩が痛むのだ。

上り坂のせいで余計に銃身がそちらへ傾くので支えながら前へ歩いていくのも昨日よりもきつくなっていた。

幸い、昨日変身したときにルックスを良くしたおかげか、足の長さは元より大分伸びているので、進む速度は速まっている。なので遅刻の心配はないだろう。

坂道を半分くらい登りきった頃、

『お、お前は昨日の少年だな。』

と、聞き覚えのある声が僕の脳に届いた。気づけば自分の右斜め後ろには、昨日訪れた神社が見えていた。

僕は脳内でその声の主に語りかける。

「よく僕だと気づいたね。」

『アタリマエだ。お前に能力を与えたのはこのオレっちだぞ。お前が環境を変化させようとオレには効かないからそこんとこ覚えておいてくれよな。』

「流石だね。」

『しかしお前随分姿を作り変えたな。環境こそ元のものと同じ「高校2年生の霧人」だが、昨日の面影をまったく残さない完全な別人じゃねぇか。』

「せっかくだから、色んな姿に変身して、それによって僕がどういう存在になっているのかっていうのをいろいろ体験してみたいんだよ。だからまずはいいとこ取りの美人にしてみたんだ。」

『ほぅ・・・・・・なかなか面白そうじゃねぇか。よし、オレっちもこっそりお前の行動を見ているからちゃんと楽しませてくれよな。』

「えっ・・・見てるの?」

『いいじゃないかよー。オレだって暇なんだよ。だからその力を存分に使ってくれると思ったお前にその力を与えたんだからな。まあどう使おうとお前の自由だから止めたりはしないけど、たまには話に来てくれよな。』

「うん、わかった。」

『じゃ、その姿での学校、楽しんでこいよっ。』

脳内で会話が終わったとき、僕はもう学校の目の前まで来ていた。

僕は自分のクラスの扉の前へ立った。

いつもなら普通に開けて入るのだが、正直、もともと僕は女だったということになっていることは昨日の実験でわかりきっているのに、やはりいつも接しているクラスメイトがいる教室に入るのは、すごくドキドキした。
・・・もっとも、僕自身あまり自分から話しに行くタイプではなかった気はするが・・・・・・。

恥ずかしがっていても仕方ないので、覚悟を決めて教室の扉を開いた。

21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/05(月) 13:22:04.736 ID:DF6iv0o20.net
お前らのやってる事はヲチじゃなくてネットストーカーだから
死んどけ

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